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2008年09月19日

【道具】shimano CALCUTTA CONQUEST


【道具】shimano CALCUTTA CONQUEST

自転車の変速機やギヤなどでも有名なシマノ(SHIMANO)製の両軸受けリール(ベイトキャスティングリール)、カルカッタ コンクエスト(CALCUTTA CONQUEST 100/101)

現在の高い製造技術力や実性能を追及すれば、どうしても楕円型に行き着くのでしょうが、やはり道具としてのベイトリールがとても趣味性の高い一面を持ち合わせている部分もあり、丸型のクラシカル(?)な雰囲気と見事に同居している高い性能が相まって、今なお多くのユーザーに支持される名機の一つであることは間違いないと思います。
削り出しのアルミボディに真鍮ギヤ、各回転部に多数のシールドベアリングと、多少やり過ぎ感もありますが、その分、趣味の一品としての満足感(所有感?)は高く、また、そのパワフルで軽快な巻き心地は絶品です。(最近の製品には随分と個体差による良し悪しが有るようで、物によっては巻き抵抗が大きい物や、巻きノイズが極端に大きい物、巻き取り時に引っ掛る感触のある物など、購入時には多少の注意が必要なようです)

キャスト性も非常に良いと思われ、軽量で立ち上がりの早いスプールにシンプルな構造のSVS(6点式可変遠心ブレーキ)がとても扱い易く、主に扱われる事が多いと思われる1/4~3/4ozクラスのルアーの投げ易さは流石のシマノといった感じ。

また、今や当たり前になってますが、一昔前の遠心ブレーキはユニット自体を丸々外してブレーキブロックを取り外しする必要があったりと、実質的に釣り場での調整が面倒過ぎでしたが、コンクエストになってパーミングプレートを開閉出来るようになり、遠心ブレーキユニットへバラす事なくアクセス可能になった点は、とても便利で高評価できる所ではないでしょうか。

確かに、外部ダイヤル等で制動力が調整可能な物に比べれば、相対的な意味で「手間だ」とは言えるかもしれませんが。



【道具】shimano CALCUTTA CONQUEST実釣面で見ると、若干ギヤ比とハンドル一回転あたりの糸巻量から、底物よりも巻物向き・・・とされる傾向が強いですが、決して底物に使えない訳ではなく、オールラウンドに幅広く対応可能な一台だと思います。

また、そのフレーム形状から、楕円型と比べて体高がある分だけコンパクトに握り込みにくいのは否めないですが、同社の楕円型の多くはロングノーズデザインを採用しており、構造上サムレストに親指が届きにくいので、どうしてもホールド位置がロッドの中心軸からズレ易くなってしまう感があるように思われます。

勿論、手の大きさやロッドのリールシート形状などとのバランスなどを含め、気にならない人、気になる人と個々での相性に依るところも大きいとは思われますが、サムレスト上に親指が届く事でロッド軸の中心に近い位置でホールドでき、遠距離でのフッキングや、反射的なアワセにおいて力が逃げにくく、しっかりとフッキングし易いように思われるのです。



・・・しかし、全体的に高評価ではあるものの、全く弱点が無いわけでも無く。

まずは重量の問題。

削り出しの金属ボディ故に仕方が無いんですが、軽量な樹脂やダイキャストボディの物などと比べると、どうしても重たく感じてしまうのは否めないワケで・・・。

ただ、最終的にはタックル全体のバランスの方が重要で、トータルでの重量が軽い物より総重量が多少重くともバランスが良く、軽量に感じるタックルの方が扱い易く、集中力が持続させ易い様に思われます。

確かに、限度はあるとも思われますが、コンクエスト 100/101で、カタログ上のデータは僅かに225gとなってますし、「特別重たいリール」・・・という程ではないでしょう。

【道具】shimano CALCUTTA CONQUESTもう一つは、コンクエストが、というよりSVSのシステムの問題なんですが、その構造上ブレーキブロックが接触型であるため、油分や水分が入り込むとブレーキ力が大きく変化してしまい、キャストフィールが変わってしまう、といった弱点も。

特にSVSユニットに装着されているシールドリングの固定が悪くなっていると、ブレーキブロックシャフトに水分や油分が浸入し易くなり、トラブルの元になることがあるようです。



また、標準で装備されているハンドル長が少々短いのも難点でしょうか?

手首支点でリーリングするには必要以上に長過ぎない方が巻き易いんでしょうが、いざ大物とのファイトで強引な巻き取り力が必要なときには、やはりもう少し長めのハンドル長の方が力を入れ易く、巻き易い様に思います。



・・・・・・・・・・・・
総評としては、実釣性能やコストパフォーマンスを優先とするのであれば、正直、他の選択肢があって良いと思われますが、丸型が好きな方や道具としてだけでなく、趣味としての所有感も求める方なんかには、実釣での性能面を考えても十分に魅力の有る一台だと思われますし、デザイン的な部分での好き嫌いがクリアーしていれば、決して損はしないモデルなのではないかと思います。

また、長年モデルチェンジせず使い続けられている点は、完成度の高さを表している・・・とも言えるのではないでしょうか?






ギヤ比:5.8
ドラグ力:4Kg
自重:225g
糸巻量(号-m):3-140、3.5-130、4-100
スプール寸法(mm):33/22
スプール重量(g):約13.5g
ベアリング数ボール/ローラー :10/1
※ベアリングはAR-Bではありません。







シマノ(SHIMANO) カルカッタ CONQUEST(コンクエスト)100
シマノ(SHIMANO) カルカッタ CONQUEST(コンクエスト)100

遠心はフロロ使用時での安定性に不安がありましたが、実際に使ってみれば非常に良好で、殆どバックラする事もなかったのにはオドロキ。
ラインによっては多少暴れる事もありますが、その場合、糸巻量を若干(1~2割程度)少なめにすれば良い様です。



シマノ(SHIMANO) カルカッタ CONQUEST(コンクエスト)101
シマノ(SHIMANO) カルカッタ CONQUEST(コンクエスト)101

左ハンドルがお好みの場合はコチラの101を。
コンクエスト=巻物専用と思われがちですが、最大巻上長はハンドル一回転あたり60cmなので、十分オールラウンドに扱えると思われます。(アンタレスARで62cm)








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Posted by 仇(あだ) at 18:51│Comments(0)道具
 
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