ナチュログ管理画面 バスフィッシング バスフィッシング 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2011年09月20日

【雑記】レビュー番外編 - T3-1016-TW -


【雑記】レビュー番外編 - T3-1016-TW -DAIWAが軽くて丈夫だと太鼓判の新素材フレーム「ザイオン(ZAION)」を採用した高汎用リール、T3 1016-TW

発売してすぐにブレーキダイヤルの部品に不良があり、一時回収→部品交換のトラブルが発生、いきなり躓いた感がありますが、実際に使用した感じはどうなのか?

ヘビキャロ用途にある程度の遠投性能を備えたリールが必要だった事もあり、入手して使ってみてきました。


とりあえずの第一印象では非常にコンパクトで軽量・・・・・・・な印象でしたが、実際にロッドに装着してみてパーミングすると、これまでのDAIWA製ベイトリールに比べて、やや手中への収まりが悪い感じが。

微妙にフロントが長くサムレストが遠い(親指を乗せてグリップは可能ですが)、尻側の背が高く前方に低く傾斜するようなデザインの為、手のひら側がやけに野暮ったく感じる・・・・・・・など、期待ほどパーミングフィールは良くない様な気がします。

まぁ、元々個人的にFujiのACSシートとは相性が宜しくない上に、DAIWAは自社で独自のリールシートを採用している事などから、あまり他社製シートとのバランスを追及していない・・・・・って事なのかもしれませんが。(´・ω・`)




------------------------------------------------------------------



では、実際に投げてみた感想なのですが、・・・・・・・単刀直入に、かなり扱い易いです。

T-ウィングシステムの恩恵が大きいのかラインの放出抵抗感が無く、余程の事が無いとバックラしない感じ。(ブレーキの効き具合が強め・・・というか、非常に安定して効いている感じ?)

実際、多少ラインが膨らんでも、バックラッシュしてしまうまでの「ゆとり幅」が広いのか、サミング補正が容易で、結構「危険かも!?」といった膨らみ状態からでもサミングで復帰できたり。

また、以前使用していたアルファス 103などは、キャスト時やや大きな振動と回転音(?)がした印象が強いのですが、T3は精密スプールの恩恵なのか回転が滑らかで立ち上がりも軽く、無音に近いフィールでスルスルとラインが放出されてくのも心地良いですね。ヾ(´▽`;)ゝ


遠投性も中々に良好で、超遠投を謳ったシマノ製のアンタレスDCなどには及ばない感じですが、同社製のメタニウムMgDCの遠投モード並には飛んでいる感じ。(ただ、MgDCは他様のを試投させてもらった時の感覚ですが。ヾ(´▽`;)ゝ)

圧倒的な遠投性を過剰に期待しなければ、必要な距離+αぐらいには十分飛んでいる・・・・・・ってな感じか?ヾ(´▽`;)ゝ

また、マグフォース3Dも中々に便利な印象でして、MAX BRAKEだと旧来の「ずっと効いているマグネットブレーキ」の感覚で投げられ、空気抵抗の大きなジョイントベイトなどをキャストするのに良さそうでした。

一方で、LONG-CASTだとマグフォースVやHLCに近い感覚なのか、中後半の制動が抜ける様な感覚で、失速の穏やかなルアーなどの伸びが良好な印象。

ヘビキャロや遠投性の高いバイブレーションプラグなんかはLONG-CAST MODEで気持ちよく投げられそうです。

こうしてみると非の打ち所が無く、かなり高性能な良い所取りな製品かと思われたのですが。






※参考タックルデータ
ROD:LUXXE ATS05 B73XH (Gamakatsu)
REEL:T3 1016SH-TW (Daiwa)
LINE:Nogales DEAD OR ALIVE Nylon 18lb 75m (VARIVAS)











【雑記】レビュー番外編 - T3-1016-TW -問題はメインフレームの素材構造煮詰めの甘さ(?)といった辺りにあるのでしょうか?

高回転でバックラしたりして膨らんだラインがフレームを擦ると、ナイロンやフロロでも摩擦でフレームが削れるという・・・・・・・。(´・ω・`)

当然ながら傷が付いたフレーム部分に高回転でラインが接触するとラインも傷つき、ラインブレイクにつながる可能性が否定できません。(実際に使用中、高切れを経験しました。)


では、フレームの内側に保護シートなどを貼ろうとすると、スプールとのクリアランスがシビア過ぎて干渉し、スプールが回らなくなるという始末。('A`;)

また、レベルワインドが前方フレームより奥まった位置に在り、前部フレームの上下幅も狭い構造からコチラもラインが強く擦ると削れるという罠・・・・・・・。






どうしてもラフな環境で扱う道具である以上、傷が付くのは仕方が無いとはいえ、ラインが擦れた程度で削れるフレームは如何な物か?と思われるワケでして・・・・・・・・。(´・ω・`)

【雑記】レビュー番外編 - T3-1016-TW -一応、メーカーの対策としてレベルワインド後方のフレーム上部にシールドを設け(金属製のシール部品?)解決としたい模様ですが・・・・・・・。

こんな程度のトラブルも発売前に解って無かったのかと思うと、本当にテストしてたのか謎な訳で、製品に対する信頼度も低くならざるを得ないですよね。

また、フレームとスプールとのクリアランスがギリな事に加え、明らかに両端に偏り気味に巻き取られるバランスの悪さも手伝ってか、カタログ値通り16lbを100m巻くとフレームに干渉するトラブルも発生。('A`;)

これまでのDAIWA製リールは、大体カタログ値通りのラインキャパを備えてただけに、ちょっと油断してたかも。ヾ(´▽`;)ゝ

更にフレームの剛性を確保する為なのか、レベルワインド⇔スプール間の構造が複雑で、ゴミが引っ掛り易い・詰まり易い、といった点も地味にウザイ。ヾ(´▽`;)ゝ





こうして考えてみると、ヤハリ実売が¥30,000弱と決して安くはない製品だけに、買いか?と問われれば、残念ながら「No」と答えざるを得ない・・・・・・・というのが現状での個人的感想です。(´・ω・`)

マグフォース3Dや新構造のT-ウィングシステムによるキャストフィールなどは好印象だっただけに、基本的な部分での見落としが大きく、結果、残念なリールになってしまっている感じ。

後々、バリエーション展開でメインフレームが金属製の製品が出て来そうですし、それを待ってから考える・・・・・・・ってのが良さそうですね。




・・・・・・・って事で今回のレビューも番外編、って事にしました。ヾ(´▽`;)ゝ







このブログの人気記事
【道具】OLYMPIC / VIGORE 20GVIGC-76MH
【道具】OLYMPIC / VIGORE 20GVIGC-76MH

【釣行】初戦安定の
【釣行】初戦安定の

【諸々】FUJIFILM X-T30 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
【諸々】FUJIFILM X-T30 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

【その他】21 アンタレスDCは...
【その他】21 アンタレスDCは...

【その他】戻って来たはエエが。
【その他】戻って来たはエエが。

同じカテゴリー(雑記)の記事画像
【雑記】ルアーキーパー(カバー)
【雑記】リールのキャスト異音! 原因はスプールのテープ?
【雑記】ラウンド(丸型)ベイトの有用性
【雑記】妄想と試行錯誤は大事w
【雑記】 TN70 HW化
【雑記】巻物にはロー or ハイ?

Posted by 仇(あだ) at 08:21│Comments(6)雑記
この記事へのコメント
保護シールが追加されたのですね。
点検でメインフレームも交換になりましたか?
ラインによる削れ後が無くなって見えるのですが?

DAIWAさん少し発売を急ぎすぎたのかもしれませんね。
16lb100m表記ですが85mぐらいに減らしたくらいが良かったです。
Posted by 猫バサー at 2011年09月20日 09:34
>猫バサーさん

メインフレームは・・・従来のままっぽい気配。('A`;)

なんか、この辺り納得がいかないので一応、問い合わせてみることにします。


しかし、久しぶりにダイワのリールとしてはキャストフィールが良好な一台だっただけに、勿体無いですよね。

まぁ、後々のバリエーション展開で本腰を入れてくるのかもしれませんが。
・・・チャリンコアングラーさんの言う通り、人柱になってしまったナァ。ヾ(´▽`;)ゝ
Posted by steinberger@管理人 at 2011年09月20日 23:25
私は最近はシマノのリールを好んで使ってるかな
というか、遠心が体になじんじゃったから遠心以外使う気がしなくなってきた^_^;

abuも欲しいんだけどね

人柱は一番買いの栄誉ですよ
Posted by チャリンコアングラー at 2011年09月21日 09:14
>チャリンコアングラーさん

シマノのSVS系は大抵が超軽量スプールで立ち上がりが軽快、制動の安定感も高いので扱い易いですよね。

構造上、雨天時のブレーキバランスが悪くなる(効き過ぎる?)のが玉に瑕?ヾ(´▽`;)ゝ

とはいえ、シンプルで完成されたシステム故に、信頼性の高さやトラブルの低さに絶対的な安心感があるとも言えるんでしょうね。

・・・しかし、技術が洗練されてきたら、ヤッパリDCが楽で便利でヨィなぁ~・・・ってトコロに行き着きそうな気もします。

まぁ、もっと一般的になって価格が下がって来ないと駄目でしょうけど。(爆
Posted by steinberger@管理人 at 2011年09月21日 21:06
なんからしくないですね。
二者択一な状況がゆえのおごり?
もう2,3社競合が復活してくれたほうがいいのかもしれませんね。
Posted by うさぎ at 2011年09月21日 21:57
>うさぎサン

内情を知らないのでナンとも・・・ではありますが、実際には結構苦しい台所事情があるのかもしれませんね。

とにかく開発時間・費を抑えて、ある程度のカタチになれば多少の無理や矛盾があっても、現金化する為強引に発売・・・。

ジリオン、スティーズ、旧くはアルファスとか、登場初期の微妙な機種から、後々のマイナーチェンジ(?)によるバリエーション展開で、売り上げをセコく稼いでいる印象が最近のダイワには強く、そこだけはチョット-なイメージがダイワには有るんですよね・・・。ヾ(´▽`;)ゝ

・・・ナンカM社と組み始めた辺りから、少し変になってきた気もするなぁ。('A`;)
Posted by steinberger@管理人 at 2011年09月21日 23:40
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
【雑記】レビュー番外編 - T3-1016-TW -
    コメント(6)