【道具】Fish Arrow HUDDLE SWIMMER

仇(あだ)

2009年06月03日 21:48


HUDDLE-TROUT(ハドルトラウト)HUDDLE-SHAD(ハドルシャッド)をベースに、日本のフィールドに合わせたスモールスイムベイトとして登場したHUDDLE SWIMMER

ヒラヒラと尻尾を左右に振りながら泳ぐ姿は、確かに警戒心の薄いベイトフィッシュの様で、所謂
S字といわれるジョイント系のボディ全体をくねらせる、やや大袈裟な動きとは違った、ナチュラルな印象を受けます。

中でも4incと4.5incは、そのサイズとウェイトバランスから「飛び」も良いと思われ、素材も極端に脆い、という訳でも無さそうですので、広範囲を手早く探るパイロットルアーとしても使えるのではないでしょうか。







基本、スローリトリーブのタダ巻きで使う事が多いのですが、下手にトゥィッチやジャークさせるより、タダ巻きの方が反応が良い印象があります。

高比重な事もあり、少々のアクションでは大きく姿勢を崩し難いのかもしれませんが、ヒラ打たせたり、変則的な動きで魚の気を引くには、やや不向きなルアー?なのでしょうか。




バイトは巻いている事が多い所為もあるのか、比較的明確な場合が多く、違和感的なバイトは皆無な印象なのですが、明らかにフッキング性は悪いと思われます。
ボディが肉厚な上、上面(背面)までマテリアルが「しっかり」詰まっている事から、どうしても魚の「くわえ方次第」で掛かり損ねる事が多く、この辺りは、まだまだ煮詰めと改良が必要なのでは・・・?
といった感が拭えず。

背面側、フックポイント周辺をスリット状にし、魚が「くわえた」圧力でボディが変形→フックポイントが露出する、といった構造の方がフックアップ率が良くなると思われるのですが、何か「そう」は出来ない理由があるのでしょうか?






併せるフックは、一般的なクランク状シャフトのワームフック、#5/0を使用しています。
自重のあるソフトベイトだと、キャスト時などの負荷によりボディが裂けたりといったリスクが伴いますから、最近ではホールド性に優れた独立ワームキーパー構造を持つフックを使用される方も多いのではないでしょうか?

カルティバ(Cultiva) ツイストロック11

独立したスクリュー状のキーパーが、ガッチリとルアーをキープ。身切れを防ぎます。
その分、フッキング力も直接ルアーに伝わるので、肉厚でマテリアルが硬めな製品ではルアーを魚の口から引っぺがし易くなり、結果的にフッキング率の低下を招く恐れも・・・・・。


ただ、HUDDLE SWIMMERの様に、マテリアルがやや硬質で肉厚なルアーとの組み合わせの場合、フックのホールド性が高過ぎる事から、バイトの浅い状況下ではフックポイントが飛び出し難く、フッキング力も直接ルアーに大きく伝わり過ぎる事から、結果的に魚の口からルアーを引き離してしまい、フッキング率の低下を招く要因になっている気がします。

通常のクランク支点で支えるフックの場合であれば、ルアーが魚の口でホールドされている状態にフッキング力が加わっても保持力の限界点が低いため、魚の口からルアーが引き剥がされる前に(もしくは、その力で魚が違和感を感じて離してしまう前に)フックがルアーを変形(あるいは裂け)させつつもフッキングに到る、と思われるのです。

勢いのある引っ手繰り型のバイトで、魚側からオートに掛かってくれるような高活性な状況では独立キーパー型もアリかな?と思いますが、魚の食いが慎重な状況や咥え込みが弱くフッキングミスが命取りになり易い状況などでは、標準的なクランク型フックの方が、掛かり易い(掛け易い)のではないでしょうか。

がまかつ ワーム321 TGW オフセットフック

少々割高ですが、軸が太過ぎずウェイトバランスが気になるスイミングワームに併せて使うのには良さそうです。
形状もシンプルなので、セットし辛い事も無く、テキサスやノーシンカーなど、他のメソッドでも使用し易いと思われます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






ひとまず、今のところは「それなりに」結果も出ている感のあるルアーではありますが、万能・超強力なルアー、とまではいかないかなぁ?といった印象です。

結構テールバイトも多く、特にボトムでのズル引きや放置状態では一発で丸呑みされる事が少なく、様子見なのか、ショートバイト気味に小突かれる傾向が強い様に思われます。
恐らく魚の側から見て「リアルな捕食対象」として捉えている場合、躊躇無くワンアクションで吸い込む(丸呑み)反応が出るハズなので、実際には何処かに違和感があるのかもしれないですね。

ジャークベイトやクランク、シャッドなどのハードルアーでは存在が強過ぎる、が、通常のソフトベイトでは「押し」が弱く、中間的なルアーが欲しい、といった場面では強力なのかな?というのが現在の印象なのですが、今後もっと使い込む事で、一段上の使い方が見えてくる様になるのでしょうか?





フィシュアロー(Fish Arrow) HUDDLE SWIMMER 4.5inc

製品の性質上、やや泳姿勢には個体差による「ムラ」があるように思われます。
どちらか左右へのダートがキツイ場合はテールのカット、ロール気味な場合はミサイルシンカーなどでのバランス調整が必要な様です。



アクセル(ACCEL) リペアボンド SUPER

一般的なスイムベイトに比べればリーズナブルとは言え、それでも5本¥1,300を次々消費してくのは、ヤハリ経済的とは言ないですから、小さな裂け目程度の損傷はリペアボンドで補修しながら・・・・・というのがヨィと思われマス。






あなたにおススメの記事
関連記事